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平成29年6月6日の会話

クマA「二宮金次郎の石像をある小学校を見つけたよ。懐かしい感じがした。でも、見つけたときは正直びっくりしたよ。おいおい、二宮尊徳かって」

クマB「いまだ、二宮尊徳像なんて設置している小学校があるんですか。もうとっくの昔になくなっていると思っていた」

クマA「いやー、やっぱり存在感がありました。薪を背負って歩き読書ってスタイル、勤勉の象徴ですね。あんな銅像や石像を見てみんなは育ったんだね」

クマB「ちょっと説明すると、昔の尋常小学校の修身科教科書では、孝行・勤勉・家業手伝い・倹約・奉仕などの徳目を守り生活する幼年の二宮金次郎が子供たちの模範だったんだね。唱歌の教科書には「手本は二宮金次郎」という歌まであった。
『芝刈り縄なひ草鞋をつくり、親の手を助け弟を世話し、
  兄弟仲よく孝行つくす、手本は二宮金次郎。
 骨身を惜まず仕事をはげみ、夜なべ済まして手習読書、
  せはしい中にも撓まず学ぶ、手本は二宮金次郎。
 家業大事に費をはぶき、少しの物をも粗末にせずに、
  遂には身を立て人をもすくふ、手本は二宮金次郎次郎。』
 この歌は小学校2年で習うんだ。昔の国語レベルはかなり上だったんだね(^_^;)」

クマA「古い時代の象徴のような金次郎だけど、あの像には一歩前に踏み出す勇気、まわりに何を言われても自分のスタイルを貫く強い意志、ひょっとしたら部屋から出てフィールドワークをしていこうなんて夢もあったのかな。そう考えるとそんなに違和感もないよね」

クマB「今時は、デイパック背負って歩きポケモンってこともあるから、いいんじゃない」

クマA「古いものにも、良いものがいっぱいあるので、時には時代を遡って見直したいものです」

クマB「たくさん本が読めますように、スマホの待ち受け画面の壁紙にしよーっと」

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